近年、企業では業界・業種や規模を問わず「働き方改革」の実現に向けた取り組みが活発化しています。その一環として、ICT活用によって時間や場所を有効活用した柔軟な働き方を可能にするのがテレワークです。
テレワークには、自宅を拠点とした「在宅勤務」、外出先での作業を可能にする「モバイルワーク」などもありますが、ここでは客先常駐や別拠点で業務を行う「サテライトオフィス勤務」について見ていきましょう。

サテライトオフィス勤務は、従業員が所属しているオフィスとは異なる施設で業務を行うことを意味します。このサテライトオフィス勤務にもいくつかのパターンがあり、たとえば顧客のオフィスに常駐する、もしくはその近隣の施設で業務を行うことにより、顧客に対する迅速な対応が可能になります。また、従業員の自宅とオフィスの距離が遠い場合は、自宅の近隣にある施設で業務を行うことによって、通勤にかかる時間や身体的・心理的な疲労を軽減し、時間を有効活用できるのがメリットです。さらに、郊外にある古民家や廃工場などの遊休施設に拠点を設ければ、リフレッシュ効果によって作業効率がアップしたり、過疎地域に対する定住促進や人口増加に貢献したり、といった効果も得られます。

サテライトオフィス勤務を実現する上で、デバイスにはどのような性能・機能が求められるのでしょうか？ サテライトオフィス勤務では、基本的に指定された拠点で業務を行うことになりますが、その期間が短かったり、突発作業が発生して拠点から顧客のオフィスへ急行したり、時には所属するオフィスに戻る必要があるかもしれません。また、いくつもの顧客を並行して担当するような業務の場合、日替わり・週替わりなどで複数の拠点を移動するケースも出てくるでしょう。そうした際はデスクトップPCよりも、持ち運びできるデバイスの方が臨機応変に対応できます。

顧客との接点が多くなる業務の場合は、顧客のニーズを満たした提案・対応を行うためにも、円滑な連携やコミュニケーションが必要不可欠といえます。そこで便利なのが、シチュエーションに応じてスタイルを変えられるコンバーチブルPCです。コンバーチブルPCなら、普段の作業が快適に行えるのはもちろん、顧客に資料を見せる際なども、よりスムーズに対応できます。

サテライトオフィス勤務では、自社だけでなく顧客の重要な情報を取り扱うようなケースも多く見られます。そこで重要になるのが、万が一の盗難や紛失に備えた万全のセキュリティ対策です。一般的なウイルス対策はもちろんのこと、利用者を限定する個人認証、情報漏えいを防ぐデータの暗号化、システム管理者による遠隔地からのロックやリモートワイプ、デバイスの追跡、といった機能も欠かせません。

こうしたサテライトオフィス勤務に必要な条件を満たすデバイスとして、いま数多くの企業から注目を集めているのが、13.3インチ液晶を搭載したビジネス向け2in1コンバーチブルPC「HP Elite Dragonfly」です。

「HP Elite Dragonfly」は、幅約304.3mm×奥行き約197.5mm×高さ約16.1mm、重量はわずか999g※という、驚きの軽量・コンパクト設計を実現しています。しかも単純に持ち運びやすいだけでなく、軽さと堅牢性を両立するCNC削り出しのマグネシウムボディを採用。12万時間を超えるHP独自の品質・信頼性試験「HP Total Test Process For Elite & Pro Business PCs」および、米国国防総省制定MIL規格「MIL-STD 810G」に準拠した19項目ものテストをクリアする、圧倒的な堅牢性を誇っています。19項目のテストには、高さ76cmから26方向の落下、OS稼働状態における加速度40gで18回（6面×3回）の衝撃テストなど過酷な内容が含まれており、持ち運びによるデバイスへのダメージも気になりません。突発作業が発生し、拠点から顧客のオフィスへ急行するような場合も安心です。

「HP Elite Dragonfly」は、マルチタスクもストレスなくこなせる高いスペックを備えているだけでなく、13.3インチの液晶が天板方向へ360度回転する構造になっているのもポイントです。これにより、ノートPCとして使える「ノートブックモード」、タッチやペンで直感的に操作しやすい「タブレットモード」、プレゼンテーションやビデオの共有に便利な「テントモード」、ストリーミングの動画視聴やビデオ会議に最適な「メディアモード」と、4種類のモードに変化させることが可能。拠点でじっくりと作業をする、移動しながら手軽にメールをチェックする、顧客に製品・サービスの資料を見せるなど、利用シーンに応じて最適なモードが選択でき、円滑な連携やコミュニケーションが図れます。

「HP Elite Dragonfly」には、サテライトオフィス勤務で自社や顧客の重要な情報資産を守る、万全のセキュリティ性能が備わっています。ソフトウェアの面では、複数のソフトウェアソリューションを組み合わせて攻撃に備え、予防、検知、復旧を担保する「Sureシリーズ」を採用。万が一の攻撃で起動不可能な状態に陥ったとしても、短時間で復旧する仕組みが実装されています。
また、ソフトウェアだけに頼らない実践的なセキュリティ対策もポイントのひとつです。不正アクセス対策には、指紋認証や顔認証、NFCやBluetooth機器を含む最大3つの要素で認証可能な「HP マルチファクター」を採用。もちろん「Windows Hello」の顔認証と指紋認証にも標準で対応しています。液晶の上部ベゼルには、物理的なシャッター付きのWebカメラ「HP プライバシーカメラ」が搭載されており、プライバシー対策も万全。オプションとして、横からの覗き見による情報漏えいをワンボタンで防げる内蔵プライバシースクリーン機能「HP Sure View」が選べるのも魅力です。

OSにWindows 10 Pro（64bit）を採用しているのも、サテライトオフィス勤務を推進する上で重要なポイントといえます。Windows 10 Proなら、PCを別の場所から遠隔操作できるリモートデスクトップ機能が使えるだけでなく、盗難・紛失時にデバイスをロックするドライブ暗号化機能「BitLocker」や情報保護機能「Windows Information Protection（WIP）」でセキュリティを向上。システム管理者にとっては、モバイルデバイス管理（MDM）やWindows Serverを併用したグループポリシー設定、Active Directory/Azure Active Directoryのサポートなども魅力です。こうしたWindows 10 Proの各種機能に加えて、電源オフ状態でも常にリモート管理が可能な「インテル vProテクノロジー」対応モデルを選べば、デバイス管理にかかる負担を大きく軽減してくれます。

このように「HP Elite Dragonfly」は、所属オフィス以外を拠点とするサテライトオフィス勤務に適したスペックや各種機能を備えています。サテライトオフィス勤務用のデバイス選びに迷った際は、ぜひ候補に加えてみてください。

※ 重量999gは、2セルバッテリを搭載した最小構成での重量です。構成により重量は異なります。