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2019.04.05

ホワイトハッカーに必要なスキルとは?求められる役割や需要を徹底解説!

一般的にハッカーという言葉はあまり良い印象がないかもしれません。大手企業の個人情報流出や仮想通貨の盗難といったブラックハッカーの事例を思い浮かべる人も少なくはないでしょう。しかし、悪の反対に正義があるように、ハッカーにも高度なセキュリティやハッキングの知識を善用し、セキュリティ技術者として最前線で活躍するホワイトハッカーが存在します。ここでは、ホワイトハッカーの役割や必要とされるスキルなどについて紹介します。

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1.ホワイトハッカーについて

ハッカーと聞くとどのようなイメージを持つでしょうか。コンピューターの普及とともにハッカーという言葉が登場し、存在が知られるようになりました。ハッカーの意味とホワイトハッカーの存在について具体的に紹介します。

1-1.ハッカーの意味

ハッカーとは、コンピューターのハッキングに関連した言葉で、もとはコンピューターのシステムに精通した人を表す尊称でした。現代では、ハッキングはシステム内に不正に侵入する言葉として使われる場面が多く、ハッカーに対して悪いイメージばかりが一人歩きしがちです。システムに何かしらの悪い影響を及ぼすようなニュアンスで理解している人が多いかもしれません。しかし、本来のハッキングの意味は、ソフトウェアやハードウェアの設計にかかわり、その仕組みを解明することを指します。ハッカーはコンピューターの情報システムやインターネット全般に精通し、高度な技術を要する問題が起きた際にうまく対処できる人のことです。

1-2.ホワイトハッカーの意味

ハッカーにはいくつか呼び名があり、ハッキングの高度な技術力を善用する人をホワイトハッカーといいます。ほかには、ホワイトハッカーとは違いシステムへ悪用目的で侵入し、情報を盗んだりプログラムを狂わせたりする行為を行うブラックハッカーやブラックハットハッカーなどと呼ばれる人がいます。悪質なハッカーの存在が割と世に知られていることから、ハッキングという言葉に対するイメージがあまり良くなく、ハッカーをひとくくりに悪いものと考える人も少なくはないでしょう。この悪徳ハッカーの類とは別で、善良なハッキング技術者を明確に分けて表すために、ホワイトハッカーというようになりました。

サイバー攻撃などの脅威に防衛策を講じる目的でホワイトハッカーの需要があります。政府機関や民間の企業からセキュリティにかかわる対策や課題への対応依頼を受け、ミッションを遂行する人がホワイトハッカーです。

2.ホワイトハッカーの仕事について

ホワイトハッカーはコンピューターについて精通している知識と高度な技術力を活用し、そのシステムやネットワークの安全を守りながら進化させていく仕事を担う人です。ここでは、ホワイトハッカーのニーズや必要な条件があるのかなどを紹介します。

2-1.必要な資格はあるのか

ホワイトハッカーはコンピューターやシステム関連に精通していること、技術を善用し速やかに課題を解決できる対応力が必要です。また、悪質なサイバー攻撃やハッキングなどに対抗し得る柔軟で高度な能力が求められます。もともとハッカーは、独自にコンピューターやプログラミング、ネットワークについて学習やスキルアップを重ね、不明なことや問題解決の糸口を自分で解明するために、いくらでも時間をかけて探求するような人のことを呼び始めたのがきっかけでした。ハッカーを決める厳密な区切りはなく、個人の特性はあるにせよ誰もが目指せるものなのです。

ホワイトハッカーになるための条件である資格は特にありません。あくまで目安となるものなので必須ではないものの、活躍していくためにスキルの証明として資格を取得しても良いでしょう。

2-2.仕事内容・役割はどのようなものか

ホワイトハッカーは政府機関や企業からの依頼のもと、サイバー攻撃への対応策や防衛策を見出しシステム化する仕事を請け負っています。また、システム内におけるセキュリティの診断をしたり、不正な行為や情報漏えいがないかを調査したりもします。個人で活動して政府機関や企業側からの依頼を受ける以外に、IT企業に勤めセキュリティやシステムの開発業務を担当するケースもあります。なかには、警察のサイバー捜査の協力依頼を受けてチームに加わり、大きく貢献するホワイトハッカーもいます。ホワイトハッカーの活躍の場は広く、注目が集まっている仕事です。

2-3.年収の目安はどのくらいか

国内の平均的なITエンジニアの年収は500万円前後です。対してホワイトハッカーの年収は1000万円以上ともいわれ、なかには大手のコンサルタント会社に移ったことで年収が数千万円という人もいます。海外においては、ケースによって1億円以上の報酬がホワイトハッカーに支払われる場合もあるといいます。ホワイトハッカーは高度な技術と知識が求められ、国家や大手企業の機密情報に直にかかわり、セキュリティ対策をする重要な業務を担います。責任の重さから高収入につながる職種と言えるでしょう。

2-4.どのような企業がホワイトハッカーを必要としているのか

ホワイトハッカーは政府や一般企業において需要があります。一般企業ではセキュリティエンジニアとしてホワイトハッカーが募集されることもあり、職種名が違うので見落とさないようチェックしましょう。政府の募集では、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)の人員としてホワイトハッカーが必要とされます。社会インフラを狙うサイバー攻撃が世界的に増加しているため、今後も企業からのニーズが高まることが見込まれている職種です。

3.ホワイトハッカーのスキルを証明できる試験

基本的には独学で技術や知識を習得するハッカーが自身のスキルを証明するには、認定を受けるための試験にチャレンジするのも有効です。ホワイトハッカーに必須の資格はないものの、やはり証明するものが手元にあれば、就職先へ明確に技能をアピールできます。また、自分のレベルの確認もでき、個人での活動の幅も広がることでしょう。ホワイトハッカーのスキルを証明できる試験について紹介します。

3-1.情報処理技術者

情報処理技術者は「情報処理の促進に関する法律」をベースとした国家資格です。IT企業の経営やコンサルタントにかかわる「ITストラテジスト」、上級レベルのシステム開発に向けた「システムアーキテクト」、ネットワークの管理者向けの「ネットワークスペシャリスト」、「プロジェクトマネージャ」や「ITサービスマネージャ」、ほかにも「データベーススペシャリスト」はいずれもこの高度情報処理技術者試験という試験区分のレベル4に設定されています。

3-2.ITストラテジスト

ITストラテジストの試験は、2009年に上級システムアドミニストレータ試験とシステムアナリスト試験を統合して創設されました。ITストラテジストの試験は、情報処理技術者試験のなかでも特に難しいといわれています。対象者は、高度な技術を要するIT戦略案を策定したり提案したりすることで、企業間の競争で優位となる経営戦略の成功に向け、中心となり企画推進するようなITコンサルタントや、CIO、CTOを目指す人です。経営戦略とITを結び付け新たな目線から最適化するための戦略を形にできるのがITストラテジストです。試験はIT企業の経営者やコンサルタントを想定した内容で知識力も問われます。

3-3.システムアーキテクト

システムアーキテクトは高度なITに携わる上級エンジニアを目指す人向けの試験です。システム開発の上流工程を任されるシステムアーキテクトは、情報システムや組込みシステムの開発の場で主軸となり、現場を率いる人材としてシステムの戦略や構成を具体化させます。豊富な業務知識をベースにしっかり分析できる能力が必要です。システムアーキテクトはITストラテジストなどからの提案に応え、業務ニーズに適うグランドデザインから構成を決めます。そして、構成をもとに企画や設計、開発を主導できる高度なスキルが求められます。

3-4.ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストはネットワークにおける管理者やエンジニアを目指す人向けの試験です。ITエンジニアの職種ではネットワーク社会を動かす花形です。情報システムの基盤であるネットワークの状況を適正に管理すべく、ネットワークサービスの動向や技術面を広い視野をもってモニターします。ネットワークスペシャリストには企業などからのニーズを適切に汲み取る理解力も必須です。さらに、状況や目的に適う堅牢なネットワークシステムを構築するために分析を重ね、開発や運用、そしてシステム維持と保守に携わるエンジニアの中心となる存在です。試験ではネットワークに関連したインフラ系の知識が問われます。

3-5.プロジェクトマネージャ

ITプロジェクトが成功するかどうかはプロジェクトマネージャにかかっています。プロジェクトマネージャはシステム開発の全責任を持つ立場として、納期や制約、ニーズに基づきプロジェクトの全体計画をつくります。品質やコスト面に配慮しながら、確実にプロジェクトを仕上げ成功に導く管理・運営者を目指す人向けの試験です。システム開発プロジェクトの全責任を担える人材として必要なスキルや知識、実戦能力が問われます。

3-6.ITサービスマネージャ

ITサービスマネージャの試験は、主に業務システムの運用管理における責任者を対象としています。システムを常に適正に管理し、継続的に改善を重ねることで、高品質なITサービスを安定的に提供し続ける人材です。安全で信頼のおけるITサービスの実現とともにコスト効率も配慮し、IT投資効果を最大限に伸ばせるマネジメント業務の主導的立場を担うのがITサービスマネージャです。技術的知識に加え、リスクやコスト管理などの経営知識も問われます。

3-7.データベーススペシャリスト

データベーススペシャリストはデータベースの設計や管理に関連する試験です。データベースに関する資格として、日本国内で最も難しい試験ともいわれています。企業活動のネックともなる膨大なデータを管理できる最適なシステムの開発力が求められます。高品質な情報システム基盤を提供できるデータベース管理者やインフラ系のエンジニアを目指す人向けです。ニーズに適切に応えられるパフォーマンスの高いデータベースシステムを構築し、運用や保守面での技術的支援を行うのがデータベーススペシャリストです。

4.働きながらホワイトハッカーを目指すことに役立つスクール

社会人として働きながら、勉強を進めるのはなかなか難しいものです。だからこそ、自分のニーズに合うスクールを選び、効率よくしっかりとホワイトハッカーを目指したいものですよね。そこで、社会人向きの役立つスクールを紹介します。

4-1.情報セキュリティ大学院大学

情報セキュリティ大学院大学には、情報セキュリティ研究科として設定されたコースがあり、数理科学、サイバーセキュリティとガバナンス、システムデザイン、セキュリティ/リスクマネジメントに分かれています。技術、情報倫理や管理運営、法制度の4つの観点に着目したカリキュラムで編成されています。現場において、リーダーとして難しい課題をクリアする高度な技術を備えた人材育成を目指しています。平日の夜間や土曜日も授業を実施しているため、働きながら通うことができます。

4-2.東京電機大学

東京電機大学では社会人向けに、国際化サイバーセキュリィティ学特別コースを開講しています。実際に第一線でセキュリティにかかわる研究を行っている教員によるアクティブラーニングを活用した授業や、先端のケーススタディを用いた講演が行われています。さらに、最先端セキュリティに携わる専門家を海外など外部から招き、世界の事例や動向を知る機会を得られることも魅力です。

4-3.サイバー大学

サイバー大学はソフトバンクグループの通信大学で、比較的学費が安いことでも知られています。講義も試験もすべてeラーニングで対応しているので、通学しなくてもスマホやタブレットで受講できます。時間の制約もほとんどなく自分のペースで学べることや、通学にかかる時間や労力の負担がないことは、勤めながらもスキルアップを図りたい社会人や、通学が障壁となっていたハンディキャップを持つ人にとって大きなメリットと言えます。

4-4.セキュ塾

セキュ塾は、ヒートウェーブ株式会社が運営するホワイトハッカー育成に特化したスクールです。主軸となるのは4コースで、個人防衛目的の初歩的な内容からセキュリティの専門知識まで幅広く受講者のニーズに対応しています。初心者からホワイトハッカーを目指せるサイバーセキュリティ技術者育成コースは、ITの基礎的な技術スキルから情報セキュリティの実践的な技術スキルまで学べます。ホワイトハッカー育成コースでは、さらに実践型の学習カリキュラムが組まれています。攻撃手法を学ぶことを通じて、有用な攻防技術も習得できます。システムを構築できるレベルから高度なセキュリティ能力を持つ技術者へステップアップを図りたい人向けです。

情報セキュリティリテラシーコースは、日常的に使うITをより安全に活用する方法や事例を学べます。マルウェア解析コースでは、基礎的なプログラミングから始め、あらゆるマルウェアに対抗できる解析のやりかたを習得できるコースです。

5.ホワイトハッカーに求められる素養

ホワイトハッカーはハッキングスキルを悪用するハッカーとは全く違い、善意や強い正義感のもと技術を生かし活躍するハッカーです。どのような人がホワイトハッカーにふさわしいのか、求められる素養について紹介します。

5-1.知識面で必要な素養

知識面について言えば、ホワイトハッカーにはプログラミング言語やセキュリティに関する知識、法律・法令への理解が不可欠です。ハッカーはコンピューターにかかわり、高度な技術を駆使する仕事のため、高レベルな理系のイメージが強いかもしれません。数学に関してはスピーディーに情報処理をしていくために、10進法、16進法レベルまでは暗算できるくらいの数学力が必須です。理系の要素以外にコミュニケーション能力も大切です。ハッカー同士のやりとりは基本的に英語を使い、技術用語も英語が中心です。英語ができないと情報収集が難しいケースがあるでしょう。

5-2.倫理面で必要な素養

ホワイトハッカーは倫理面から見て、正義感の強さや信頼のおける人間であることが重要です。ホワイトハッカーは政府や企業の大切な機密にかかわり、情報を守る立場上、社会的信用性や仕事に対する責任感と高いモラルも求められます。また、クライアント企業に的確に問題提起をするにも、現場の担当者からシステムに関する情報のヒアリングをするにもコミュニケーション能力が必要です。セキュリティ施策の企画や運営など折衝を図りながらの業務も多いため、スムーズにやりとりできる素養が欠かせません。

サイバー攻撃は巧妙化を続けています。最前線で立ち向かうには、プレッシャーに負けない忍耐強さと常識にとらわれない柔軟な発想力が重要です。そして、先を読む力も役立つでしょう。攻撃を予測して防衛できる深い洞察力が求められます。ホワイトハッカーは、正義のもと仕事をやり遂げる強い意志を持った人が向いています。難解な問題にもやりがいを見出せる前向きさや、自らのスキルを磨き続ける意欲も大切です。

6.サイバー犯罪を読み解く!今後も高まるホワイトハッカーの需要

サイバー犯罪で標的とされる政府機関や企業にとってホワイトハッカーの需要は年々高まっています。ホワイトハッカーになるために必須の特別な資格はないため、とにかくスキルを磨くことが大切です。高度な技術を求められ、業務上の責任が重いホワイトハッカーは高収入がのぞめる職種なうえ、正義感をもって最先端のITにかかわり社会貢献もできるやりがいのある仕事と言えます。企業によってはIT管理者としての年収アップも見込めるホワイトハッカーを目指してみてはいかがでしょうか。

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