Windows 10
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2019.01.10

Windows 7 サポート終了の影響は?迫るサポート期限、使い続けるリスクと対策を解説!

2020年と言えばオリンピックイヤーがまず頭に浮かびますが、Windows 7を使い続けるユーザーにとって、2020年はWindows 7の延長サポートが終了してしまう年です。2020年1月14日のサポート終了によるデメリットが気になるところです。Windows 7サポート終了への対策を行う前に、どのような影響が考えられるのかご存知でしょうか。

この記事では、Windows 7のサポート期限とサポート終了後にどうするか、特にWindows 7をサポート終了後も使い続けることを決定された場合のリスクを説明しています。さらに気になるWindows 10へのアップグレードに対するメリットも合わせて紹介しています。

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1.Windows 7のサポート終了とサポート期限後に陥る状況

Microsoftでは、円滑なOSの開発、運用をおこなうためにOSのサポート期限をあらかじめ決めています。Windows 7もサポート期限があります。Windows 7のサポート期限が過ぎるとサポートが受けられなくなりますので、ユーザーはWindows 7のサポート終了を見据えながら利用することになります。

ここではWindows 7サポート期限と延長期間、Windows 7サポート延長にかかる費用、Windows 7サポート終了後のパソコン機能などについて説明します。

1-1.Windows 7サポート期限と延長期間

Microsoftの製品は、製品発売後、最低5年間のメインストリーム サポートをおこなうことが明示されています。その後さらに最低5年間の延長サポートも用意されています。

製品のサポートがなかったり、いつサポートが終了するのかわからなかったりすると安心して製品を使うことができません。サポート終了はセキュリティ更新プログラムの提供がなくなり、仕様変更や新機能の追加がおこなわれなくなることを意味しているからです。

2015年1月13日にWindows 7はサポートを終了しており、2018年時点は延長サポート期間になります。Windows 7の延長サポート期限は2020年1月14日です。その間にWindows 7を今度使い続けるのか、Windows 10へ移行するのかを決め、準備を早めにおこなっていくことが重要です。

1-2.Windows 7サポート延長にかかる費用

Windows 7のサポート終了が近づいている中、多くのユーザーがWindows 10へのアップグレードを計画、実行していますが、実際には進捗はまちまちで、このままではWindows 7のサポート期限までに移行が完了しないことが想定されています。このような状況にあってMicrosoftは、一定の条件のユーザーに対して、有料の「Windows 7 延長セキュリティ更新プログラム(ESU)」を2023年1月まで提供することを発表しています。Windows 7サポート終了後も継続利用したい方には朗報かもしれませんが、このプログラムはデバイス単位で販売され、毎年価格が上がっていきます。

「Windows 7延長セキュリティ更新プログラム(ESU)」は、Windows 7 Professional と Windows 7 Enterprise のボリュームライセンスを保有している企業ユーザーに提供されます。ボリュームライセンスとは、1つの製品の1つのライセンスで複数パソコンへのインストールと利用ができるライセンス形態です。Home Basic や Home Premium のユーザーには提供されません。

1-3.Windows 7サポート終了後のパソコン機能

Windows 7のサポートが終了した後も法人パソコンをそのまま使い続けることはできますが、頻繁におこなわれていたWindows 7のメンテナンスアップデートやエンハンスメントは一切おこなわれません。仕様変更や新機能追加だけでなく、ライセンスやインシデントプログラム、セキュリティの更新プログラムの配布もありませんし、カスタマーサポートを受けることもできなくなります。サポートが受けられなくなると使用しているときに不具合が起きた場合、その原因がわからず対処のしようがなくなります。対処が難しくなるとそのままパソコンが使えない状態に陥ります。

特に問題はセキュリティです。日々新しいアタックがおこなわれていますので、常にウイルスなどの悪質なプログラムに対する対策は必要です。サポートが終了したWindows 7はこれらの対策が甘くなってしまい、ウイルスにパソコンが侵されてしまうリスクが高くなります。

2.Windows 7をサポート終了後も使い続けるリスク

Windows 7のサポート期限を過ぎた後も、Windows 7を継続利用するリスクは大変高いものです。いくつものリスクが考えられますが、特に個人情報漏えいへの懸念や、自社のパソコンがウイルスに感染したために取引先のパソコンが攻撃を受けるといったセキュリティ事故は会社の存続を左右する大きなリスクです。Windows 7のサポート終了による危険性について説明します。

2-1.個人情報が漏えいする

Windows 7のサポート終了により、Windows 7のセキュリティは弱くなっていきます。そのため、外部からの侵入が簡単にできるようになります。社内のシステムには社員の個人データや取引先の情報、お客様の個人情報など、多くのデータが存在します。セキュリティホールを抜けてマルウェアがパソコンに侵食し感染すると、パソコンを利用している本人が全く知らない間にさまざまな個人情報が盗まれてしまいます。さらにそのユーザーになりすましてサービスを利用される可能性もあります。

マルウェアはどんどん進化をとげており、ユーザーのキー入力の監視や画面キャプチャ保存などをおこなうものまで広まっています。漏えいした個人情報から銀行やカードへのアクセスを解析し、IDやパスワード、個人口座などを収集、悪意のある利用をされてしまう危険があります。さらには、不当に得た個人情報が詐欺や不正取引などの情報源として利用されてしまうことも大きなリスクです。Windows 7のサポート期限が過ぎた後は、いつこれらの被害に遭っても不思議ではありません。

2-2.ウイルスが侵入する

ウイルスと対策プログラムの関係はいたちごっこです。新しいウイルスが発見されるとすぐに更新プログラムで対策をうちます。するとすぐに新たなウイルスがばらまかれ侵入しようと試みるということが繰り返されます。いかに早く新しいウイルスを発見し更新プログラムを開発、配布するかがリスク回避には重要になります。

Windows 7のサポート終了は、更新プログラムが機能しなくなることを意味します。そうなるとパソコン内にウイルスを持ち込まれやすくなります。自身のパソコンだけであれば損害は最小限に食い止められることもありますが、法人パソコンは通常ネットワークにつながっていますので、他のパソコンや取引先のパソコンが攻撃される危険性があります。これは、大きな損害を引き起こします。

2-3.機器やソフトが利用できなくなる

Windows 7のサポート終了は、パソコン自体だけでなく、そういった機器にも影響を及ぼします。周辺機器もサポートするOSに依存していますので、Windows 7のサポート終了のデメリットとして、周辺機機器が利用できなくなることが挙げられます。

ハードディスクやプリンターなどの周辺機器は、それぞれ利用するためにはドライバなどのソフトウェアが必要です。Windows 7のサポート期限が来ると共にこれらの対応もしなくなりますので、その結果利用できなくなるのです。

特に最新の周辺機器を使いたいとおもったものの、Windows 7に対応するドライバソフトが用意されていないために使えない、ということは今後最も起こりうることです。ドライバソフトはOSに依存する部分が多いためWindowsのバージョンごとに用意されているのが通常です。これらは、Windowsの更新プログラムとともに配布されていますので、配布自体がまずおこなわれず、メーカーサイトからドライバソフトを入手したとしてもWindows 7での動作保証がありません。

3.サポート終了のWindows 7からWindows 10にアップグレードするメリット

Windows 7のサポート終了に伴い多くはWindows 10へアップグレードをおこなうことになるでしょう。大きなシステムにおいては移行作業が簡単にできないものもありますが、それでもアップグレードをおこなうのはより大きなメリットがあるからです。セキュリティ強化や新機能利用など、アップグレードをおこなったことで得られるものについて説明します。メリットを理解し、Windows 7のサポート期限が来る前にアップグレードすることも検討してみてはいかがでしょうか。

3-1.セキュリティ強化に繋がる

セキュリティインシデントは毎日のように発生しています。ネットワークが発展した現在ではセキュリティに対する最新の対策が企業存続のためには不可欠になっています。Windows 7からWindows 10へのアップグレードにおいて最も大きなメリットは、セキュリティの強化にあります。

Windows 10では、従来のWindowsに比べて格段の差でセキュリティ機能がよくなっています。脆弱性の少なさや新しいセキュリティシステムの追加、定期更新される防御手法など、Windows 10ならではのセキュリティ強化が魅力のひとつといわれています。

特に注目されているのは、「Windows Hello」という機能です。この機能は、IDやパスワードからの情報漏えいを防ぐために顔認証を取り入れています。IDやパスワード入力の手間も最小にできるので、時間短縮や効率アップにもつながります。

3-2.新機能が利用できる

Windows 10では、さまざまな使い勝手のよい新機能が用意されています。まずインストールの段階で気づくのが、無料での32ビット版から64ビット版への変更です。この変更によってパソコンの物理メモリを4GB以上に増設することが可能になります。これによってメモリ消費量の多い作業もサクサク進めることができます。さらに、多くのソフトウェアやハードウェアでは64bit版が基本対応となっていますので、このアップデートはとても助かります。

大きな追加機能のひとつに仮想デスクトップ機能があります。この機能を使うと、1台のパソコンで複数のデスクトップ画面を作り作業をすることができます。複数の作業を平行して行いたいときには大変便利な機能です。タスクバーから簡単に仮想デスクトップを切り替えることができますので、モニターを仮想デスクトップの数に合わせて用意する必要もなく、1台のモニターでもストレスなく作業がおこなえます。

4.サポート終了のWindows 7をWindows 10にアップグレードする手順

サポート期限が迫っているWindows 7からWindows 10へアップグレードしたいときには、どのような手順を踏めばいいのでしょうか。無償のアップグレード期間やWindows 10の購入方法など、アップグレードに必要な情報を説明します。

4-1.無償アップグレード期間

Windows 10のリリースに伴い無償アップグレードのサービスが展開されていました。この無償アップグレード期間は、2016年7月29日に終了しています。では、その後はどのようにして入手すればよいのでしょうか。

Windows 10のアップグレードをおこなうためには、他のソフトウェアを購入するのと同様に、通常版のWindows 10ソフトウェアを購入することになります。または、パソコンですでにWindows 10がインストールされているものをデバイスごと購入することでも入手は可能です。Windows 7サポート終了に伴い、パソコンの買い替えを検討するのも良いでしょう。

4-2.Windows 10の購入方法

Windows 10のアップグレードを有償で行う場合には、アップグレードサービスを購入することになります。これには3つの方法がありますので、その中から最適なものを選ぶようにします。

まず1つめがパッケージ版の購入です。Windows 10のパッケージには説明書やWindows 10のメディアが入っています。メディアは、USBメモリになっています。インストール後になにかしらのトラブルがあった時など再インストールしたいときには、メディアとしてWindows 10を持っておくと安心です。パッケージ版は、家電量販店やMicrosoftやAmazonなどのオンラインショップで購入できます。

2つめが、インターネット経由での購入です。プロダクトキーを購入し、Microsoftのホームページからソフトウェアをダウンロードします。メディアは手もとにはありませんが、購入してすぐにアップグレードできます。Windows 7のサポート期限が迫っているときは、この方法が良いでしょう。ダウンロードしたデータは、自分でUSBメモリにバックアップしておくと便利です。

最後がDSP版です。DSP版はパソコンのパーツとWindows 10がセットになっているものになります。パーツ買いなので、上級者以外の利用はおすすめできませんが、ダウンロード版やパッケージ版に比べると若干安めの価格設定がされています。

5.サポート終了のWindows 7からWindows 10に移行する際の注意点

サポート終了したWindows 7からWindows 10に移行する際にはいくつかの注意点があります。移行の際、事前に行っておかなければならないのが、使うハードウェアがWindows 10に対応しているかどうかということです。さらに、インターネット環境などで利用する機器についても同様にサポートしているかの確認も必要です。ここではWindows 10への移行に関する注意点を説明します。

5-1.Windows 10に対応しているか確認する

最初に行うのはインストールするパソコンの確認です。アップグレードの対象となるOSは、サポート期限が迫るWindows 7だけでなく、Windows 8も含まれます。これらのOSが入っているPCでもアップグレードできない機種があります。そういったPCは、前もってインストールされているドライバが新しいOSをサポートしていない場合が多いので、注意が必要です。

各パソコンメーカーでは、Windows 10のアップグレードに関する対応表を公開しています。アップグレードを使用しているパソコンがWindows 10 に対応しているかをまず確認します。対応していない場合は、アップグレードを試みても途中で不具合がおきて実行できなかったり、ドライブがエラーを発したりします。

では、対応していない場合はどうしたらいいのでしょうか。これは迷わず新しいパソコンや機器の購入を検討することになります。

5-2.インターネット接続や周辺機器を確認する

次に忘れがちなのがインターネット接続や周辺機器のWindows 10対応がなされているかの確認です。自宅環境の場合、プロバイダや回線周りの確認は自分で行うため見落としがちになります。

モデムによっては、対応していなかったりグレードアップが必要だったりします。また、プロバイダや回線を提供している会社によっては、ウイルス対策やストレージでWindows 10非対応の場合があるので、確認が必要です。インターネット接続ができていないとアップグレードができませんし、接続状態が安定しているかどうかの確認も重要です。このあたりの確認をする場合は、USBやプリンターなどの周辺機器は外しておくとトラブルが発生したときにその原因の機器を見つけやすくなります。

5-3.バックアップを取る

Windows 10に限らず、新しい環境に変更した場合は、必ずバックアップを取るようにします。バックアップは、システムを丸ごとバックアップしておけるだけの十分な空き容量があるかを確認したうえで行います。

Windows 10に無事グレードアップできたとしても、しばらくの間はこまめなバックアップを取れば安心です。通常バックアップを行っている場合であっても、新しいOSへの移行によってどのようなトラブルが発生するかわかりません。

6.Windows 7のサポート終了前に必要な対策をとっておこう

Windows 7を継続利用したいユーザーが、Windows 10へのアップグレードはできるだけ先延ばししたいという気持ちはわかりますが、Windows 7のサポート終了以降は情報漏えいなどをはじめとするリスクが大きくなります。Windows 7のサポート期限が来る前にアップグレードを行い、機能がアップしたWindows 10を使い始めてみるものおもしろいのではないでしょうか。

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