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2019.02.20

Windows10は一生使える?知っておきたいバージョンとサポート期間

Windowsはバージョンごとのサポート期間が決まっていることを知っていますか。ビジネスでもプライベートでも使えることが当たり前になり過ぎたWindowsは、特に意識せずに使っているという人が多いかもしれません。万が一Windowsが使えなくなると、さまざまな方面で大きな影響が出るので、きちんとサポートを受けられるようにしておきましょう。この記事では、Windows10のサポート期間とサポート期間終了後もWindowsを使い続けるリスクについて解説します。

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1.Windowsのサポート期間とは?

Windowsのユーザーが受けられるサポートは、大きく分けてメインストリームサポートと延長サポートの2種類です。それぞれどんなサポートを受けられるのか、サービスの内容とサポートを受けられる期間について説明します。

1-1.メインストリームサポート

メインストリームサポートとは、Windowsが発売後に提供する保守点検サービスのうち主要なものをいいます。具体的には、新機能の追加や仕様の変更、セキュリティ更新プログラムの提供、その他修正プログラムなどです。トラブルなく使い続けるためにはメインストリームサポートを受けることが欠かせません。Windowsの機能を常に適正な状態で使えるようにするためのサポートなので、カバーする範囲は多岐に渡ります。しかし、いくら不可欠なサポートとはいえ、無条件でいつまでもサポートを受けられるわけではありません。メインストリームサポートの提供期間は、原則Windows製品の発売日から5年間です。たとえば、2009年10月に一般販売されたWindows7のメインストリームサポートは2015年1月で終了しています。

1-2.延長サポート

延長サポートとは、メインストリームサポートの期限が切れた後に提供されるサポートサービスのことです。名称は「延長サポート」ですが、受けられるサポートの中身がメインストリームサポートとは異なります。メインストリームサポートではすべてのサポートを無償で受けられるのに対して、延長サポートでも継続して受けられるのはセキュリティアップデートのみです。そのため、延長期間のサポートは、脆弱性を修正するためのセキュリティ更新プログラムの提供がメインになります。

機能の追加や変更、セキュリティ以外のアップデートは延長サポートの内容には含まれません。これらのサポートを受けるためには、有償のプレミアサポートか個別対応を受ける必要があります。ちなみにWindows7の延長サポート期間は2020年1月に終了予定です。延長サポート期間に移行するタイミングやサポート期間が終了するタイミングには、有料サポートを受ける、Windows自体をバージョンアップするなどの対応を検討する必要があるでしょう。

2.Windows10は永久サポート?サポート期間を延長するには

Windows10は永久にサポートを受けられると勘違いしているケースがあります。それは、Windows10の提供が「Windows as a Service」というコンセプトで行われているためです。このコンセプトを額面通り受け取るとWindows10を一度購入すれば、半永久的に無償でアップデートを受けられるということになります。そのため、「Windows10は最後のWindowsだ」ともいわれました。しかし、半永久的は永久とは違います。単純に永久的なサポートが受けられると受け取ってはいけません。永久的なサポートを受けるためには条件があるのです。

Windows10の場合、大型アップデートが年2回行われます。この大型アップデートによってバージョンを最新のものに更新することが、サポート期間を延長するための条件です。大型アップデートの後1年半は通常通りのサポートを受けられますが、次の大型アップデートで最新バージョンに更新しなかった場合は延長を受けられず、1年半経った時点でサービスが終了してしまいます。大型アップデートにきちんと対応することが永久的なサポートを受けるための重要なカギになっているというわけです。

3.バージョンで異なる!Windows10のサポート期間の仕組み

従来のWindowsでは、メインストリームサポートが発売後5年間、延長サポートはメインストリームサポートの期限が切れてから5年間と設定されていました。しかし、Windows10の場合はそれまでのサポート期間と設定が異なります。まず、大型アップデートの回数を年2回にしたことにより、基本的なサポート期間が1年半となりました。それまでのWindowsはメインストリームサポートだけでも受けられる期間が5年間と長かったので、正しく理解していないと大変です。放っておいても永久にサポートを受けられると勘違いしていたら、あっという間にサポート期間が終わってしまいます。大型アップデートを受けて最新バージョンに中身を更新することが条件でサポート期間が延長されることを理解しましょう。

また、Windows10の場合、バージョンによってもサービス終了の時期が異なります。たとえば、2018年4月30日提供開始のバージョン1803は2019年11月12日まで、2018年11月13日提供開始のバージョン1809は2020年5月12日までです。きっちり1年半後というわけではないので注意しましょう。

4.Windows10のサポート期間でも起こりうる問題とは?

Windows10は従来のWindowsと異なる点が多く、サポート期間中でも従来のWindowsでは起こらなかっ問題が起こっています。原因がわからずに慌てるようなことがないように、この段落ではWindows10のサポート期間中に起こりうる問題について解説します。

4-1.プロセッサへの機能更新の停止

Windows10のサポートの仕組みを見ると、大型アップデートさえきちんと受けて最新バージョンに更新していけば、半永久的にサポートを受け続けられるように感じられます。しかし、そうではないことがわかる事態が実際に起こりました。2017年4月に行われた大型アップデートでは、一部のプロセッサと搭載したパソコンがサポート対象外となり、更新ができない状態になったのです。この問題に対し、Microsoft社は、今後もサポート対象外となったパソコンに対しては新たな機能更新プログラムの提供を行わないという発表をしています。

2017年4月の大型アップデートでは一部プロセッサを搭載したパソコンのみが対象となり、それ以外では正常に更新が行われました。しかし、この問題とその後のMicrosoft社の対応は、今後も同じことが起こりかねないことを意味しています。すでにサポート対象外となっているパソコンがあることは事実ですし、今後も大型アップデートが繰り返されるたびに、サポート対象から外されるプロセッサが増えていくことが予想されるからです。また、大型アップデートが大掛かりになると、パソコンによってはスペック不足でサポート延長に不可欠なアップデートに対応できなくなる可能性があります。

4-2.アプリケーションの互換性

Windows10の場合、大型アップデートを確実に繰り返していくことがサポートを受け続けるために不可欠です。しかし、大型アップデートを頻繁に繰り返すと、アップデート後にインストール済みのアプリケーションが正常に動作しなくなる可能性があります。特に不都合が起こりやすいと考えられるのが、既に更新を終了している古いアプリケーションです。アプリケーション自体がWindows10に対応していない可能性が高く、そのことが原因で動作に問題が出やすいと考えられます。利用頻度の高いアプリケーションは、Windows10をアップデートしたことで使えなくなってしまうというのでは困るでしょう。普段あまり使わないパソコンがあるなら、そちらで一度アップデートしてみて、正常に動作するか確認してみるのもひとつの方法です。正常に動くことを確認した後で、普段使うパソコンのアップデートを行うようにしましょう。

場合によってはアプリケーション自体に問題があり、システムの動きを不安定にしていることもあります。どちらか一方にのみ原因があると思い込まず、Windows10のアップデートとアプリケーションの両方をチェックすることが大事です。

4-3.ドライバー

Windows10の大型アップデートで問題が起こる裏には、外部デバイスを動かすためのドライバーが関与している可能性があります。具体的にはプリンターやスキャナーが外部デバイスで、PCとつないだそれらを正常に動作させるために必要なものがドライバーです。プリンターやスキャナーが古い場合、メーカーからの最新ドライバーの更新が止まり、新しいバージョンのWindows10との互換性が失われてしまうことが考えられます。そうなると、Windows10の大型アップデート後はドライバーが正常に動作しなくなり、プリンターやスキャナーがPCに正しく認識されなくなっても不思議ではありません。

最新以外のプリンターやスキャナーを使っている場合は、Windows10のアップデートを行う前に、メーカーのWebサイトにドライバーの更新プログラムがないかチェックし、あれば更新してから行うようにしましょう。Windows Updateで新バージョンのドライバーが提供されていることもあるので、そちらをチェックしてみてもよいでしょう。スタートボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を選択したら、該当するデバイスを右クリックして「ドライバーの更新」を選べば完了です。

5.もうすぐサポート終了!Windows7は早めにアップデートを

延長サポート中のWindows7をまだ使っている場合は、急いで今後の対応を考える必要があります。Windows7の延長サポートは2020年1月14日までです。延長サポートの期間が終了すると、その後はすべてのサポートが受けられなくなります。受けられなくなるサポートを具体的に挙げると下記のすべてです。

・仕様変更、新機能のリクエスト
・セキュリティ更新プログラムのサポート
・セキュリティ関連以外の修正プログラム作成の新規リクエスト
・無償サポートライセンス、ライセンスプログラムおよび、その他の無償サポート
・有償サポート

メインストリームサポートから延長サポートに移行したときとは違い、有償サポートも受けられなくなります。早めにWindows10にアップデートするようにしましょう。ただし、Windows7から最新バージョンのWindows10にアップデートするとなると、デバイスやアプリケーション、ドライバーなどの互換性を確認する必要もあります。万が一に備えてデータもバックアップしておくことが大事です。サポート終了間際になってからではなく、余裕を持った計画を立ててアップデートするようにしましょう。

6.サポート期間が終了したWindowsを使い続けるリスク

使い慣れたWindowsはサポートが終了してもそのまま使い続けたいと思うかもしれません。しかし、が受けられなくなるのはサポートだけだから大丈夫などと思ってはいけません。この段落では、サポート期間が終了したWindowsを使い続けるリスクについて解説します。

6-1.個人情報の漏洩

Windowsのサポートは、Windowsの利便性を高めるための支援とは違います。安全に使うために必要不可欠なものです。世界中で多くの人が使っているWindowsに対しては、その脆弱性を狙った攻撃が後を絶ちません。脆弱性に付け込んだ攻撃を受けずに済むように対策が施され、新たな脆弱性が見つかるたびに迅速に修正が行われています。しかし、サポート期間が終了したWindowsでは新たな脆弱性が見つかっても修正が行われません。新たな攻撃手段が見つかった場合にそれに対抗することができないので、セキュリティに穴が開き、穴が日に日に大きくなっていってしまいます。

Windowsのサポート終了後はセキュリティソフトを導入するから大丈夫などと思ったら大間違いです。Windowsが更新されなければセキュリティソフトも更新されなくなってしまいます。いつマルウェアを仕込まれ被害にあってもおかしくない状態です。ユーザーのキーボード入力を監視するマルウェアが仕込まれたら、IDやパスワード、クレジットカード番号など大事な個人情報が漏洩する可能性もあります。

6-2.パソコンの不正操作

サポート期間終了後もWindowsを使い続けるということは、セキュリティが穴だらけの状態でパソコンを使うことにほかなりません。パソコン上の情報を外部にさらすだけでなく、外部からの侵入されやすい状態も作ってしまいます。外から簡単に侵入できるということは、気付かないうちにパソコンが不正操作されてしまうリスクもあるということです。そうなると、ウィルスを送り込まれて自分のパソコンが使えなくなる程度では収まりません。パソコンが乗っ取られ遠隔操作されると、不正操作によって他人に対して迷惑行為を繰り返すことにもなりかねないのです。

たとえば、自分のパソコンを通じて掲示板に犯罪予告が書き込まれたり、迷惑メールの送信元にされたりすることが考えられます。ネットワーク攻撃の踏み台として使われ、警察に目を付けられることになるかもしれません。自分のパソコンを通じて犯行された場合は加害者になってしまううえに、やってもいない犯罪の実行犯として逮捕されることもあり得ます。実際にそのような事件に巻き込まれ、逮捕されている例もあるので、不正操作によるリスクを回避するためにも、サポート終了前にきちんとした対策を取るようにしましょう。

6-3.データの破壊

サポート期間が終了してもすぐに使えなくなることはないだろうなどと甘く考えてはいけません。サポート期間終了後もWindowsを使い続けると、パソコンに保存したはずのデータがウィルスや遠隔操作によって消去されたり、システムが破壊されたりするリスクが高まります。万が一重要なデータが消去や破壊をされると、パソコンの起動すらできなくなってしまうかもしれません。職場のパソコンなら、重要なデータが書き換えられたり破壊されたりしたら、業務が滞り、大きな被害につながることでしょう。そうなってからWindowsのアップデートをしておけばよかったなどと後悔しても遅すぎます。

マルウェアに感染してしまうと、パソコンの復旧には時間がかかり、その間は作業ができません。ハードディスクのデータを全て消去したうえで必要なOSやアプリケーションをすべて新しいものに入れ替えることになるので、そのための手間もコストも大幅にかかることを覚悟しておく必要があるでしょう。

7.サポート期間を延長するなら!最新のWindows10を使おう

サポート期間が終了したWindowsを、そのまま使い続けるのはとても危険です。延長サポート期間中でもメインストリームサポート期間中のような手厚いサポートを受けられるわけではないので、最新のWindowsへのアップデートを真剣に検討しましょう。Windows10と従来のWindowsとのサポートの違いや、Windows10のバージョンとサポート期間の関係など、正確に理解することが大事です。Windows10ではサポート期間を延長していくためのも常に最新バージョンを維持していく必要があるということを覚えておきましょう。