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2019.02.20

業務効率化を図る!Windows 10 のマルチディスプレイを徹底解説

Windows 10 のリリース以来、さまざま機能が取り上げられていますが、その中でもビジネス利用において社員の作業効率化にぴったりと当てはまるのが、マルチディスプレイです。マルチディスプレイを使い慣れると、今までの環境ではなしえなかった快適さを感じることができます。一方で、使いづらいというユーザーもいます。使い勝手のよいマルチディスプレイにするには、ユーザー自身が設定を変更して自分にあった仕様にしなければなりません。この記事ではマルチディスプレイの設定の仕方やおすすめのモニターなどを紹介します。

1.Windows 10 のマルチディスプレイとは何?

パソコンで2台以上のディスプレイを使って画面を表示する機能がマルチディスプレイです。マルチディスプレイは「デュアルディスプレイ」や「マルチモニタ」とも呼ばれています。マルチディスプレイ機能を使うと、複数のディスプレイをまるで1台の大きなディスプレイのようにファイルなどを表示させ、並べたディスプレイをマウスで行き来することができます。また、複数のディスプレイに同じ画面を表示させて会議を行うことも可能です。マルチディスプレイは、Windows 10 で基本機能として搭載されました。ディスプレイをケーブルで接続するだけですぐにこの機能を使った作業が可能になります。

2.Windows 10 でマルチディスプレイにする2つのメリット

業務効率化に大きく貢献すると言われているマルチディスプレイですが、Windows 10 のマルチディスプレイでどのような恩恵を得られるのでしょうか。ここでは、そのメリットについて紹介します。

2-1.画面の表示領域が広まる

さまざまなデータを画面上に出して作業するときに、どうしても同時に複数のウィンドウを立ち上げることになります。それぞれ必要な時に見たいウィンドウを一番手間にもってきて作業をするという繰り返しは、効率が良いとは言えません。使っているパソコンの画面が小さいとさらに同時に複数のウィンドウを立ち上げて作業をするのは困難です。ファイルを開けば開くほど、それぞれ1画面で収まらなくなり、見えづらく作業もはかどりません。マルチディスプレイの機能を使うことで、一度に表示できる画面が大きくなり、使いたいウィンドウを重ねることなく表示させることができます。

2-2.作業を同時並行で進めることができる

1つのファイルを開いて、そのデータを参考にしながら別のファイルを作ったり、アプリケーションでデータを入力したりするという並行作業では、マルチディスプレイは大変便利です。これまではデータを見るために紙に印刷したり、画面を切り替えたりして作業を進めていました。1つのパソコンでのこのような作業は効率が悪いだけでなく、ミスをしやすくなります。マルチディスプレイの機能を使ってディスプレイを2台つなげ、1台のモニターにデータを、もう1台にアプリケーションを映すことで同時並行して作業ができます。また作業中に視線があちらこちらに移動しないので、間違いを防ぐことにもつながります。

3.何が必要?Windows 10 のマルチディスプレイで準備する物

便利なWindows 10 のマルチディスプレイ機能は、簡単な設定で利用することができるようになっています。設定に必要なものや、事前に準備しておくハードウェアなどを紹介します。

3-1.液晶モニター・テレビ

マルチディスプレイを設定する前に、つなげる液晶モニターやテレビなどのディスプレイを用意します。どのようなサイズにするか、解像度はどれくらいのものにするかといった機能面に関しては、実際に仕事をする内容やどのような使い方を想定しているかなど目的に応じて選ぶようにします。例えば書類表示に利用するのであれば、約19インチの画面サイズから、約24インチの大きさのものが最適です。あまり小さすぎるとマルチディスプレイの良さが利用できませんし、大きすぎるとモニターが邪魔になったり、そもそもマルチである必要がなかったりします。

3-2.接続ケーブル

パソコンとディスプレイを接続するためのケーブルも必要です。接続ケーブルを選ぶときには、パソコンとディスプレイの接続端子がなにかをまず確認します。以前は「VGA」と呼ばれるアナログケーブルが主流でした。しかし、現在は「DVI」「HDMI」、高速規格に対応した「DisplayPort」などさまざまな規格や形状があるので注意が必要です。最初にパソコンとディスプレイの端子を確認し、その端子に合わせたケーブルを用意します。

4.Windows 10 のマルチディスプレイの各種設定方法

ハードウェアやケーブルが用意できたら、次は設定です。マルチディスプレイを快適に利用するには各種設定を行い、自分がもっとも使いやすい環境にすることが大切です。ここでは、Windows 10 のマルチディスプレイの設定方法について紹介します。

4-1.拡張・複製

1台のパソコンに2台のディスプレイを繋げたら、Windows 10 の「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を選択します。「設定」のウィンドウが開くので、列挙されたメニューから「システム」を選んでクリックします。メニューの中から「ディスプレイ」を選択し、下へスクロールしていくと「複数のディスプレイ」があります。そのプルダウンメニューから「表示画面を複製する」、または「表示画面を拡張する」を選択します。

ここで、気になるのは複製と拡張の違いです。複製とは、複数のモニターに同じウィンドウを表示させるものです。会議などで同じ画面を複数台数に表示させるプレゼンテーションなどでよく使われます。一方、拡張とはモニターに表示するエリアを広げることです。複数のモニターに対して、まるで1台のモニターのように表示ができます。そのため、それぞれ別々のウィンドウを開いて作業をすることが可能です。もちろん複数のディスプレイをまたいだカーソルの移動もできます。

4-2.メイン画面とモニター画面の切り替え

メイン画面とモニター画面の切り替えも設定しておくことができます。メイン画面とは、Windows起動時にログインを行う画面のことを指しています。一方、モニター画面とはメイン画面以外のものを指し、マルチディスプレイにおいては、ウィンドウやファイルの表示を行うことを目的として利用されます。メイン画面とモニター画面の切り替えの設定は、Windows 10 の「スタート」にある「設定」から行います。「設定」のウィンドウが開いたら、「システム」を選びクリックします。下にスクロールして「ディスプレイの選択と整理」メニューの「識別」ボタンをクリックすると現在表示されているディスプレイがモニター番号と一緒に表示されます。現在のモニター番号の「1」または「2」の選びたいディスプレイをドラックし、「適用」ボタンをクリックすれば設定は完了します。

4-3.解像度

解像度の設定も同様に、Windows 10 の「スタート」にある「設定」から行います。「設定」のウィンドウが開いたら「システム」を選び、クリックします。設定メニューの中から「ディスプレイ」を選択し、一番下までスクロールしていくと「ディスプレイの詳細設定」があります。ここで解像度の設定ができます。解像度のプルダウンメニューから希望する解像度を選択し「適用」ボタンをクリックして完了です。

4-4.壁紙・背景

マルチディスプレイでは、それぞれ別々に壁紙や背景を選ぶことができます。この設定は、デスクトップを右クリックしてメニュー一覧にある「個人用設定」から行います。「個人用設定」の「背景」を選択します。中央あたりにある「背景」の欄が「画像」になっていることを確認したあと、その下に表示されている背景画像から、設定したいが画像を選択します。そうすると、「モニター1に設定」もしくは、「モニター2に設定」と表示されるので、設定したいディスプレイを選びます。すべてのディスプレイを同じ背景にすることも可能です。

4-5.タスクバー設定

普段の作業に便利なタスクバーをマルチディスプレイの設定時にすべてのディスプレイに表示するには、タスクバーの設定が必要です。タスクバーを右クリックして、一番下にある「タスクバー設定」を選択します。タスクバーの設定画面に入ると「タスクバーをすべてのディスプレイに表示する」スイッチがありますので、そのつまみをクリックして 「オン」 にします。オフへの切り替えもここで行います。

4-6.スピーカー(音声出力)

音声の出力先の設定は、デスクトップの通知領域にあるスピーカーのアイコンを右クリックして、「再生デバイス」を表示させます。「サウンド」から「再生」タブを選択すると接続しているモニターが表示されるので、設定したいモニターを選択します。「既定値に設定」をクリックして「OK」を押すと完了です。

5.Windows 10 のマルチディスプレイの不具合と対処方法

Windows 10 のマルチディスプレイ設定を行う際に、よくある不具合としてその対処方法を知っておきたい項目がいくつかあるので紹介します。

5-1.検出されない

ディスプレイを複数接続しているにもかかわらず、ディスプレイが検出されず画面表示が行われない場合があります。この場合は、まずディスプレイ設定を開き、複数ディスプレイとして「1」「2」と両方が表示されているかを確認します。メインパソコンである「1」のみしか表示されていない場合は「2」が認識されていないので、接続ケーブルを付けなおしたり、再起動をしたりしてみましょう。

5-2.文字や画面がにじむ・ぼやける

マルチディスプレイにすると文字や画面がにじんだりぼやけたりしてしまうということがあります。これは、ディスプレイ設定にある「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」の値が100%以外になっているときによく発生します。そのため、画面のにじみやぼやけが発生したら、まず、100%に数値を変更します。

6.Windows 10 でマルチディスプレイを設定する時のポイント

マルチディスプレイは、便利な機能ではありますが、さらにいくつかのポイントを抑えることで、より快適に利用することができます。ここではその設定のポイントを紹介します。

6-1.ディスプレイの高さを揃える

ディスプレイの配置をするときには、高さを気にするようにします。ディスプレイの高さがそろっていないと、目線を移動させるときに負担がかかってしまいます。作業効率を上げるためにも、ディスプレイの高さを統一するようにします。とはいえ、まったく同じディスプレイを使っていない場合はどうでしょう。モニターの高さがメインのパソコンに対して小さい場合は、ディスプレイアームなどのパソコン周りグッズを上手に利用します。大きさが異なる場合の基本は、メインのパソコンの上のラインに高さをそろえるということです。

6-2.2台目を設置するスペースを確保しておく

マルチディスプレイは仮想のディスプレイで表示をさせるものではなく、実際に存在するリアルなディスプレイを利用します。ですので、そもそも作業をする場所に2台目を置く場所が確保できなければマルチディスプレイ機能は使えません。デスク周りを整理してスペースを確保します。また、2台目を購入する場合には、まずスペースを確保し、その幅にあわせたディスプレイを用意することも重要です。

7.マルチディスプレイはどれが良い?法人向けおすすめモニター3選

マルチディスプレイは、ビジネスユースで効率的な作業をするために有効な機能です。実際にこの機能を使うには2台目となるディスプレイが必要です。ここでは、マルチディスプレイを会社で使うときにおすすめしたい法人向けディスプレイを3種類ご紹介します。

7-1.E230t

HP EliteDisplay 23インチワイドタッチモニターE230tは、直観的な操作性をサポートする23インチワイドのモニターです。Windows 10 に対応した10点タッチパネルを採用っしているので、ユーザービリティもよく、手軽にタッチ機能が使えます。インセルタッチパネルですので、より軽くより明るいディスプレイパネルであることも特徴の1つです。そのため、社内の会議など複数人で画面を見るときにもストレスなく使うことができます。

7-2.E190i

自分の作業用として使いたいときには、HP EliteDisplay 18.9インチIPSモニター E190iがおすすめです。広視野角を特徴とするIPSパネル搭載しているので、見る角度による色度変化が抑えられています。どの角度から見ても明瞭に見渡すことができるのは、マルチディスプレイ利用をしている場合はうれしい機能です。DVI-D端子、DisplayPortといった端子種類も豊富なため、周辺機器を接続しやすいのも特徴です。画面位置を細かく調整することで身体への負担を減らすといった社員の身体への負担を考慮したい企業にもおすすめです。

7-3.V203p

HP Directplus専用モデルであるHP 19.5インチワイドモニターV203pは、19.5インチというワイドモニターにクリアな画質という2つの特徴を持っています。価格も比較的安く設定されているので、コストパフォーマンスの良い製品として人気があります。3年間のオンラインサポートがついている点は、専門的な知識がなくても導入がしやすいと言えます。安い価格で機能も良いディスプレイを探している企業におすすめの製品です。

8.Windows 10 でマルチディスプレイを設定しよう!

Windows 10 で標準搭載されているマルチディスプレイ機能は、複雑化しているパソコンでの作業をできるだけ効率よく実行するためにおすすめしたい環境です。ちょっと自分に合わせて設定を変更するだけで、ストレスを感じることなく作業の同時進行ができるので、業務の効率化は目に見えて現れてきます。モニターの購入の際は日本HPでも法人向けの液晶モニターを販売していますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。