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2019.04.03

企業がWindows 10 へのアップグレードを行う時の注意点や方法を説明

Windows 7 やWindows 8 のパソコンを利用しているという企業は、現在でもまだ少なくありません。しかし、Windows 7 やWindows 8 を利用している場合はWindows 10 へのアップグレードをする必要があります。この記事では、Windows 10 への具体的なアップグレードの方法などについて紹介します。企業内で使っているパソコンのアップグレードの参考にして、Windows 10 への移行に備えましょう。

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1.Windows 10 へアップグレードを行う目的について

Windows は、マイクロソフトによるサポートによりユーザーが安全に使用できるように、都度セキュリティ対策が更新されるようになっています。アップデートという更新プログラムによって、脆弱性を修正して安全性を高めているのです。しかし、Windows は時代と共に新しいものへとどんどん進化していきます。そして、次々と新しいWindows が出てくる反面、古いWindows は姿を消していくことになるのです。

現在ではWindows 10 が最新OSとなっていて、今まで活躍していたWindows 7 やWindows 8 はマイクロソフトによるサポートが終了することが決まっています。Windows 7 は2020年1月14日、Windows 8 は2023年1月10日にサポートが終了してしまうので、これ以降はセキュリティ対策などが更新されないことになります。セキュリティ対策が更新されなくなると、パソコン自体は使うことができても安全にWindows を使うことは難しくなることでしょう。そのため、Windows 7 またはWindows 8 を利用している企業は期限までにWindows 10 への移行を行う必要があります。特に、企業のパソコンはセキュリティ対策が欠かせません。企業の情報を守り万全なセキュリティ対策で仕事を続けるためには、Windows 10 への移行が欠かせないステップとなるのです。

2.Windows 10 へのアップグレードは無料で行える?

Windows 10 は、2015年から無償でのアップグレードが開始されていました。しかし、公式アナウンスでは2016年7月29日で無償アップグレードが終了しています。その後も一部のユーザーを対象として無償アップグレードは提供されていましたが、こちらも2017年12月31日には全ての無償アップグレードを終了したことになっています。つまり、現在では無償アップグレードを行うことができないことになっているのです。そのため、Windows 10 へのアップグレードをするためには有償でOSを入手してアップグレードするしかありません。これが、マイクロソフト公式アナウンスによる現状です。

しかし、現在でもWindows 10 への無償アップグレードとなる方法が存在します。海賊版や不法な手段ではなく、マイクロソフト公式ページのインストールファイルを使用して無償アップグレードが可能なのです。ただし、使用しているパソコンの環境によってはこの方法でアップグレードができない可能性もあります。また、2019年1月時点の情報となるため今後は無償アップグレードができなくなることも考えられます。これらを踏まえたうえで、Windows 10 への無償アップグレードについて紹介します。

3.Windows 10 へのアップグレード前に準備しておくこと

まずは、Windows 10 へのアップグレードに備えて、あらかじめ準備しておくことについて紹介します。安全にアップグレードを行うために、しっかりと準備をしておきましょう。

3-1.データのバックアップを行っておく

Windows 10 へのアップグレード作業では、基本的にデータが消えてしまうなどということはありません。移行前の写真やドキュメントなどは保持されたままの状態で、OSだけアップグレードするという形になるのです。しかし、アップグレード中になんらかのトラブルが発生する可能性もないとはいえません。どんなに正確に操作をしたとしても、ときには予期しないトラブルに見舞われてしまうこともあります。そんな万が一のケースに備えて、アップグレード前にはデータのバックアップを取っておきましょう。必要なデータは全て外部メモリへ移し、データが消えてしまうような事態になっても復元できるようにしておくのです。消えてしまったデータを復元するのは非常に困難なため、あらかじめしっかりとバックアップを取っておくと安心です。

3-2.アップグレード診断をして対象製品かどうか確認する

次に、アップグレードを考えているパソコンが、Windows 10 のシステムに対応しているかを確認します。せっかくアップグレードをしても、パソコンそのものが対応していなければWindows 10 を使うことはできません。そのため、事前にパソコン本体についてのチェックも欠かせないのです。Windows 10 に対応しているかどうかを調べるには、マイクロソフトが提供しているアップグレード診断を利用してみましょう。これならば、確実に対応しているかどうかをチェックすることができます。また、各パソコンメーカーの公式ホームページからも、製品の互換性を確認することが可能です。これらを利用して、アップグレードができるのか、パソコンそのものの買い替えが必要なのかを判断しておきましょう。

3-3.アップグレードのスケジュールを立てておく

アップグレードの作業は、数十分でサッと終了するものではありません。OSそのもののアップグレードなので、時間がかかるものであると考えておくべきなのです。そのため、社員が勤務している時間とアップグレード作業が重なってしまうと業務に支障が出てきてしまう可能性も出てきます。すると、企業内での業務の一部もしくはすべてを一時ストップせざるを得ない状況にもなりかねません。これを避けるために、アップグレードを行う際はあらかじめスケジュールを立てておきます。特に、社内のパソコンを複数台アップグレードしなければいけない場合は余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。社員の仕事になるべく支障が出ないように時間や曜日を調整して、効率的にアップグレードを行いましょう。

3-4.アップグレード後のトラブルを想定した対策をしておく

"Windows 10 へのアップグレード後は、すぐにパソコンを今まで通りに使えるというわけではありません。まずは、データが問題なく引き継がれているかの確認をすることが大切です。基本的には問題なく引き継がれていることが大半ですが、中にはなんらかのトラブルでデータが失われてしまう場合もあります。その場合には、あらかじめ取っておいたバックアップからデータを復元する作業が必要です。そして、Windows 10 の設定などをしなければいけないことも多くなっています。設定をしないまま使用すると、Windows 10 の機能を使いこなすことができないこともあるのです。

また、周辺機器が使えなくなるなど、なんらかのトラブルが発生する可能性も考えられます。そのため、アップグレード後はどのようなトラブルが起きやすいかを事前に確認しておく必要があるのです。トラブルを想定した対策は、専門家やサポートデスクを活用して最善の策を立てておきましょう。対策がないと、万が一トラブルが発生した場合に対応しきれなくなってしまう場合もあります。企業内のパソコンをなるべくスムーズにWindows 10 へ移行するためには、トラブルを想定した対策は必須ともいえるのです。

3-5.ACアダプタを接続しておく

アップグレードには時間がかかるため、パソコンの電池もかなり消耗することになります。アップグレード中にパソコンの電源が落ちてしまうと、作業は失敗に終わり内部のデータが消えてしまう可能性が出てきます。これを避けるために、アップグレード中は必ずパソコンにACアダプタを接続しておきましょう。ノートパソコンの場合でも、ACアダプタを接続しておけばアップグレード中に電池がなくなってしまうという事態を避けることができます。アップグレードが失敗してしまうと、手間と時間が倍以上かかってきます。効率的にスケジュールに沿ってアップグレードを完了させるためには、ACアダプタを事前に必ず接続しておくことが大切なのです。

4.Windows 10 への無償アップグレードの方法

では、Windows 10 への無償アップグレードの方法について詳しく解説します。ただし、紹介する手順は2019年1月時点の情報に基づいています。アップグレード方法や手順については変更がある可能性もあるので、最新情報をチェックしておくと安心です。

まずは、マイクロソフトの公式ページから「MediaCreationTool」をダウンロードしましょう。公式サイトにある「MediaCreationTool」をクリックすると、「Windows 10 のダウンロード」と表示が出て「ツールを今すぐダウンロード」が選択できるようになるので、これをクリックすればダウンロードが開始されます。ダウンロードが完了したら、「MediaCreationTool」を起動して「ユーザーアカウント制御」の表示で「はい」を選択します。次に、「適用される通知とライセンス条項」という画面が出てくるので、これを確認したうえで「同意する」をクリックです。少し待つと画面が切り替わり、「実行する操作を選んでください」という表示で「このPCを今すぐアップグレードする」が選択できるようになるのでクリックして「次へ」を選びます。すると、ダウンロードのための準備が始まるのでそのまましばらく待ちましょう。

ダウンロードの準備が終わると「適用される通知とライセンス条項」の画面になるので、一読して「同意する」を選択します。ここではダウンロードのための各確認が実行され、これが終了すると「インストールする準備ができました」という画面に切り替わります。そして、右下の「インストール」をクリックすることでWindows 10 のインストールがスタートするのです。インストールが終了すると「デバイスのプライバシー設定の選択」の画面が表示されます。これらを確認したうえで「同意」をクリックすれば、アップグレードは完了です。

5.Windows 10 のアップグレードが失敗してできない原因

Windows 10 へのアップグレードが失敗してしまうというケースも、中にはあるでしょう。そんな場合のために、アップグレードできない原因と対処方法について紹介します。

5-1.セキュリティソフトを停止・削除していない

パソコンを安全に使うために重要となるセキュリティソフトですが、アップグレードの際には停止しておく必要があります。セキュリティソフトが稼働していると、アップグレードのプログラムをブロックしてしまう可能性があるからです。すると、なんど試してもアップグレードができないという状況になってしまいます。そのため、セキュリティソフトは無効にしておくかアンインストールして削除しておく必要があります。安全にアップグレードを進めるためには、アップグレードを実行する前にセキュリティソフトが稼働していないかをチェックしておくと安心です。

5-2.ハードディスク・SSDの空き容量が不足している

Windows 10 へのアップグレードでは、ハードディスクやSSDの空き容量が不足していると失敗してしまう可能性が高くなります。そのため、アップグレードに失敗してしまった場合は一度空き容量を確認してみましょう。必要な容量はパソコンの利用環境によって異なりますが、目安としては20GB以上あると安心とされています。SSD搭載のパソコンの場合は、ハードディスクよりも容量が小さい場合がほとんどなのでアップグレード前に必ず確認しておく必要があります。

5-3.周辺機器が接続されたままになっている

パソコンには、さまざまな周辺機器が接続されているケースが多いものです。特に、企業で使用するパソコンの場合はUSBメモリやプリンターなどに接続していることがほとんどではないでしょうか。しかし、これらの周辺機器を接続したままアップグレードを行うと失敗につながる可能性があります。そのため、アップグレードがうまくいかない場合には周辺機器との接続の有無を確認してみましょう。接続されたままになっていた場合には、接続を解除してから再度アップグレードを行うと成功しやすくなります。

6.Windows 10 へのアップグレード時の注意点

Windows 10 へのアップグレード時にはいくつか注意しておきたい点があるので、ここでそれぞれについて詳しく解説します。

6-1.アップグレードが困難な場合は新しいPCの購入も考える

Windows 10 へのアップグレードは時間がかかるうえに、パソコンによっては無償アップグレードに失敗してしまうケースもあります。そこで、業務の都合上アップグレードのための時間が十分に確保できない場合や無償アップグレードが成功しない場合にはWindows 10 搭載のパソコンを購入する方法も検討してみましょう。Windows 10 が搭載されているパソコンを購入すれば、アップグレードにかかる手間と時間を削減することにつながります。コストはかかってしまうものの、アップグレードに伴う作業量や時間を考慮すると購入してしまったほうがメリットが大きい場合も多いのです。

6-2.社員に新機能の説明や周知を行う

Windows 7 やWindows 8 とWindows 10 では、機能や使い方が大きく異なります。例えば、Windows 7 では標準ブラウザが「Internet Explorer」だったのに対してWindows 10 のブラウザは「Microsoft Edge」となっています。使い慣れたパソコンでも、アップグレードによって大幅に使い勝手が変わってしまうことになるのです。そこで、社員がWindows 10 を使うにあたり可能な限り戸惑わないように配慮する必要があります。担当者は事前に社員に対して具体的な変更点などの説明や周知を行い、スムーズなアップグレードをめざしましょう。

6-3.ライセンス認証が必要になったときはプロダクトキーが必要になる

アップグレードを進めていくと、ライセンス認証のためのプロダクトキーが必要になる場合があります。この場合には、Windows 10 のプロダクトキーがないとアップグレードができないということになるのです。そのため、Windows 10 のプロダクトキーが必要になった際はソフトを購入する必要が出てきます。もしくは、Windows 10 搭載のパソコンを購入するなどの対策が必要なのです。

7.Windows 10 へのアップグレードは早めに行おう!

いよいよ間近に迫ってきた2020年にはWindows 7 のサポート期間が終了し、Windows 8 についても2023年にはサポート期間が終わってしまうことがわかっています。そのため、企業としては早めにWindows 10 への移行を検討する必要があります。無償アップグレードの他、ソフトの購入やWindows 10 搭載パソコンの購入といった方法で、Windows 10 への移行を行いましょう。日本HPでは、Windows 10 搭載のパソコンを用意しています。この機会にパソコンを一新する案も念頭に置きつつ、日本HPのパソコンも検討してみてはいかがでしょうか。