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2020.05.12

「高性能マシンを使うクリエイターはテレワークなんてムリ」──そんな常識を打ち破る“リモート”ワークステーションの可能性

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 2019年12月ごろから、中国・武漢市を発端とする新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界各国に広がっています。これを受け、日本国内でも従業員にテレワークによる在宅勤務を指示する企業が急増しています。

 テレワークの導入は、2020年夏に予定されていた大型の国際スポーツイベントによる交通網への影響や、働き方改革の一環として検討していた企業も多く、計画中だった施策を前倒しで進めることで対応できた企業も少なくないようです。

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 とはいえ、中には在宅勤務が難しい業種や職種も数多くあります。第一に挙げられるのは接客業やサービス業ですが、他にもCADを使った設計や、映像制作、3DCGなどに携わっているプロクリエイターたちもテレワークに不向きとされています。社内に設置された高性能なPC・ワークステーションや、設計データを社外に持ち出すことが難しく、社外や自宅での作業はとても望めないからです。他のクリエイティブな業務に携わる業界も同様でしょう。

社会的なリスクから貴重な人材を守るためには?

 これらの業務に現場で携わっている人たちは熟練された技能を持つことも多く、企業にとって重要なキーパーソンでもあります。今回のような事態が起きたとき、大事な従業員をリスクから守りながら事業を継続するにはどうすればいいのでしょうか。

 その答えの第一歩として、在宅勤務でも会社と同じ作業を継続できる環境を用意してみるのはいかがでしょうか。12年連続で日本国内におけるワークステーションのシェアNo.1(※)を走り続ける日本HPでは、そんな現場のニーズをくんだソリューションを提供しています。そのうちの1つが、会社に設置されているワークステーションに遠隔地からリモート接続して作業が行えるツール「ZCentral Remote Boost」です。このツールは先日まで「HP Remote Graphics Software(RGS)」という名称でしたが、現在は名称が変わり「ZCentral Remote Boost」として同様の機能が提供されています。

 このツールを使えば、ワークステーションの処理性能を必要とする高負荷な作業を自宅のPCで継続できます。ZCentral Remote Boostのいいところは、自宅にあるPCの性能がそれほど高くなくても十分に使える点にあります。さらに4K解像度やマルチディスプレイにも対応し、「リモートだから作業しにくい」を最低限に抑えています。それだけでなく、タブレットなどのタッチ操作にも対応しているので、例えばWindowsのズーム、タッチ、スワイプといった操作もこなせます。

 ZCentral Remote Boostのクライアントソフトは対応OSも幅広く、バージョンが異なるWindows環境だけでなく、macOSからアクセスも可能です。レシーバーとなる環境がどのような場合でもフレキシブルに活用できます。

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 さらに独自のリモートコラボレーションテクノロジーが組み込まれており、同時に複数のユーザーが1つのワークステーションにアクセス可能です。在宅勤務だけでなく、遠く離れた人同士のクリエイティブコラボレーションとしても役立つのです。

 テレワーク全体の課題として、安定した通信環境の確保も挙げられます。2020年3月現在、日本国内では在宅勤務の増加によってか、「自宅のネット速度が落ちている」という声も一部で出ています。

 ZCentral Remote Boostには、ネットワーク帯域が狭い場合でも適したパフォーマンスを保つための「Advanced Video Compression」という機能が実装されているので、ネットワーク環境が乏しい場合は、この技術を使うことで映像のピクセルを圧縮して送信します。これによりフレームレートが向上し、効率的に作業が進められます。

セキュリティは?

 リモートツールによってクリエイティブな職種でも在宅勤務が行える環境が整いつつありますが、企業としての懸念点は「セキュリティ」ではないでしょうか。ZCentral Remote Boostはアプリケーションのデータを転送するのではなく、画面の描画のみを転送しています。機密情報にあたる設計データなどは社内に設置されたセキュリティの高いワークステーションに格納されたままなので安心です。

 リモートワークでプロクリエイターが仕事を進められるようになれば、出産や介護といったライフイベントが原因で退職を余儀なくされる従業員が減少します。さらに定年で退職を迎えた人材の再雇用にも柔軟性が持たせられるはずです。人材不足を補うだけでなく、より優秀な人材の獲得にもつながるでしょう。ZCentral Remote Boostを社内のフローに組み込めば、こういったメリットを享受できるのです。

 日本HPの「Z Workstation」シリーズを使っている場合、ZCentral Remote Boostは追加費用無しで今すぐ無償利用できます。

さまざまな用途に応える豊富なラインアップ

 働く環境や必要とするスペックに応じて、豊富なラインアップがそろっているHPのワークステーション。場合によっては、そもそもオフィスのスペースが限られていて大きな筐体のPCを置きたくない、というケースもあるかもしれません。そんなときは小型で省スペースなモデルも用意している「Z2 Workstation」シリーズがオススメです。

 次の写真に写るマシンを見てください。非常にコンパクトに見えますが、実はれっきとしたワークステーションです。

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「HP Z2 Mini G4 Workstation」

 この「HP Z2 Mini G4 Workstation」は、わずか2.7リットルのミニサイズワークステーションでありながら、強力な並列処理が可能なXeon Eプロセッサーを搭載。カスタマイズメニューでは映像制作に威力を発揮する米NVIDIAの「Quadro P600」や「Quadro P1000」も選択可能など、必要に応じてスペックをカスタマイズできます。

 「HP Z2 SFF G4 Workstation」はスリムタイプでありながらパワフルな処理を可能としたワークステーションです。スリムタイプでありながらCPUはXeon Eプロセッサー、GPUにQuadro P1000を搭載し、グラフィックやCGの制作もスムーズに行えるでしょう。

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「HP Z2 SFF G4 Workstation」

 続いて「HP Z2 Tower G4 Workstation」はミドルタワーサイズのワークステーションです。CPUはXeon Eプロセッサー、GPUにQuadro P2200やリアルタイムレンダリングに対応した「Quadro RTX4000」を選択することも可能です。メインメモリは最大64GBを搭載でき、メモリを多く必要とする画像編集などでも十分に対応できます。

 ミドルタワーケースの強みは拡張性があることです。OS起動ドライブをM.2 MVNe SSDとしておき、データドライブを大容量ストレージとすれば、作業効率も上がるでしょう。ストレージは最大で2TB HDD×3台の構成が組めるため、大容量のデータを保存しておくにはぴったりの仕様です。

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「HP Z2 Tower G4 Workstation」

 これまでにご紹介したZ2 Workstationシリーズはエントリーモデルですが、ハイエンドモデルの「HP Z6 G4 Workstation」シリーズや、シリーズ最高峰の「HP Z8 G4 Workstation」シリーズであれば、よりよい環境を作り上げられます。

 両シリーズはCPUにXeon スケーラブル・プロセッサーを採用しており、最大で2個のCPUを搭載可能。このため最大コア数は48コア。メモリも最大384GBまで搭載できるので、並列処理が多いほど早くなる動画編集や3DCG作成にその実力を発揮します。

 例えば、会社に設置した強力なHP Z6 G4 WorkstationシリーズやHP Z8 G4 Workstationシリーズと、冒頭で紹介したHP ZCentral Remote Boostを組み合わせれば、自宅でも会社とほぼ変わらない強力な作業環境を実現できます。

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「HP Z6 G4 Workstation」シリーズ

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「HP Z8 G4 Workstation」シリーズ

さまざまな働き方に対応できる日本HPのワークステーション

 これからの働き方として、テレワークを導入する企業は増えることはあっても減ることはないでしょう。従業員は自社がそういった体制を整えられているかを見極めています。

 こうした流れに十分対応し、リモートからでもクリエイティブな仕事ができるように従業員をサポートする体制を日本HPが強力なラインアップでサポートします。社内の環境を再検討し、あらゆる外的要因に影響されない業務環境の構築を検討してみてください。

※出典:「IDC’s Worldwide Quarterly Workstation Tracker Share by Company, 2019 Q4」

記事制作:ITmedia NEWS編集部