テクノロジーの最新トレンドと日本HPのデバイスを中心に紹介しています。
Interview

クリエイターの想像を
具現化するための
ハイテクノロジー
Z by HPシリーズ

細部に行き渡る美麗な8K 60p映像・8Kリアルタイムインタラクションに、荘厳な礼拝所のように声が天から降りそそぐ立体的なサウンドステージを作り出したイマーシブオーディオ。3人のクリエイターと、18人の高校生たちが作り出した「Ten Million Nights」は、東京・赤坂で開催されたインターネット・マーケティングフォーラム2019において大きな反響を呼びました。

この次世代のクリエイティブを占うかのような実験的なチャレンジを支えたのが、究極のパフォーマンスを誇る日本HPのワークステーション、Z8 G4です。

ワークステーションは従来CADや科学計算などで使われてきたマシンですが、ハイエンドなアートワークを手がけるクリエイターからも高く評価されているそうです。具体的にどのような魅力があるのか、日本HPワークステーションビジネス本部の大橋秀樹さんにお話を聞きました。

BMWのデザインチームとコラボして開発した前シリーズ

パソコンやプリンターを手掛けるHPは、ワークステーションも40年という長きにわたって開発してきました。当時からワークステーション専門の事業部をもち、幅広い分野のプロフェッショナルの期待に応えてきました。

元々ワークステーションは設計者向けのCAD端末として誕生しました。OSもWindowsではなく、HP-UXというUNIXをベースとしたものでした

産業界の現場から求められ続けてきたHPのワークステーションですが、2009年に登場したZ800はコンピューターグラフィックやVFXなどの映像制作を手掛ける企業からも注目され、「Ten Million Nights」の制作に参加したマリモレコーズも登場当初から導入したそうです。

遠目に見ると、タワー型の大型パソコンと変わらないように見えます。しかしその内面は、プロクリエイターが使う負荷の高いソフトウェアを動かし続けても、着実に成果をだすデバイスだったのです。

究極のコンピューティングパワーをもった製品ということで、単にタワー型の筐体というのではなく、ワークステーション専用設計となっています。HPにはもちろん製品をデザインする工業デザインチームがあるのですが、Z800はBMWのデザインチームとコラボして筐体をデザインしました

パネルを開くと、無駄なく理路整然と並べられたパーツが見えます。この機能美然とした姿は、自動車のエンジンルームの中を見るかのよう。実はエンジンルームとパソコンの内部は、1つの共通する項目があったのです。

それは熱です。自動車はエンジンが熱を発しますが、パソコンもCPU、GPU、電源が発熱します

自動車のアクセルを踏み込み、エンジンの回転数をあげるとさらに発熱し、そのままだとオーバーヒートします。パソコン、ワークステーションも同じで、高いパフォーマンスを出そうとCPUやGPUから発生する熱を効率的に冷却しないと危険です。

ワークステーションは高負荷な作業を長時間続けても、着実に計算を終わらせることを求められたマシンです。最大限パワーを発揮しながらも安定稼働できるプラットフォームが必要不可欠です。ゆえに熱処理を丁寧にマネージメントすることが大事。エンジンルームとパソコン内部の設計は似たところがあるので、BMWのデザインチームと共同で開発することになりました

そこでZ800では車のエンジンルームの設計思想を取り入れ、CPUの熱を電源には伝えない、GPUの熱はGPUのスペース内で処理をするといったように筐体内を上から電源エリア、CPUエリア、GPUエリアの3つに分け、それぞれのエリアで独立した吸気・排気構造となりました。筐体前面のエアダクトから空気を入れ、筐体背面のエアダクトから排出する構造となっています。

エアフローの効率をさらに高め
ファンノイズをより低減したZ8シリーズ

現行のZ8シリーズも基本的な設計思想は同じです。それぞれのエリアで独立したエアフローとなっています。しかし、配置は変わりました。占有面積が広く発熱部の面積も広い電源はピザボックスのような薄型幅広の形状として側面に配置。CPUエリアとGPUエリアも幅広くなりました。そして、空気の取り入れ方が進化しました。

Z8は前側だけではなく、上面や側面など様々な方向から細かく空気を取り込む構造としました。オウム貝の形に発想を得て設計したのですが、空気を複数の方向から取り込むと流速は低くとも多くの空気を動かせます。その結果冷却性能はさらに高まり、静音性もよりよりいっそう向上しました

一般的なパソコンは、内部温度が指定した温度より高くなると一気に急冷するべく、ファンの回転数が急激に高まり騒音も強まります。しかしZ8シリーズは違います。センサーで内部の温度を計測しているのはパソコンと同じですが、温度が高くなりそうということがわかった時点で、少しずつファンの回転数を上げて冷却効果を高めていきます。

効率的な熱処理は耐久性や静音性だけでなく性能そのものにも影響します。最近のインテルのCPUにはターボブーストという機能が付いていて、自身の発熱の状況や電力消費の状況を監視していて、まだ余裕があると判断すると自動的にオーバークロックしていきます。
つまり上手く排熱できればその分性能も向上していくというわけなのです。

ユーザー自身がカスタマイズできる自由度の高さ

Z8シリーズは整備性の高さ、カスタマイズの自由度の高さも魅力のワークステーションです。「Ten Million Nights」の制作・展示に使ったモデルも、インテルXeon Platinum 8170(2.1GHz)を2機搭載した48コア・96スレッド仕様。メモリは96GBで、GPUには最新のGeForce RTXシリーズを搭載しました。

この1台のマシンが「Ten Million Nights」を構成した実写動画・リアルタイムCGレンダリング・数十のハイレゾサウンドトラック再生を行うという大役を果たしました。

基本的にはワークステーションにはNVIDIAのQuadroグラフィックを推奨していますが、お客様が必要に応じてカスタマイズすることもあるでしょう。さらにツールレス構造で、ほぼ全てのパーツをワンタッチで交換できる構造にもなっていますので、ストレージやGPUをお客様ご自身で交換して使用されているケースも多いと思います

ユーザーの手によるカスタマイズがしやすいということは、整備がしやすいマシンでもあることを意味します。このあたりにも自動車のエンジンルームの設計思想が生きています。

メモリやストレージなどのパーツを交換するには、筐体を開けなければなりません。メーカによってはお客様が筐体を開けたりパーツを交換した時点で製品保証自体が無効になる場合もありますが、Z8シリーズは筐体やマザーボードなど使い続けるパーツの保証はそのまま。お客様自身がカスタマイズ・メンテナンスをしながら、長く安心して使い続けられるようにしています

パソコンと比較すると単価は高くなりますが、着実に、時間以内に作業を終わらせてくれる安定性の高さは大きな魅力です。業務で使うからこそ信頼できるマシンが欲しい。その声にZ8シリーズは応えてくれるでしょう。

プロジェクトを支えた
ワークステーション

ビジネスに適した
Windows 10 Pro 搭載。
Z by HP シリーズ

Z by HPはクリエーティブな作業に欠かせない最新のプロセッサーとグラフィック、クリエーターのための最新機能、そしてプロの仕事を支える安定性を兼ね備えたコンピュータデバイスです。

高度なコンピューティング集中型ワークロードを全力でサポート。

Z by HP シリーズ

Microsoft Z by HPシリーズ
HP Z8 G4 Workstation
Windows 10 Pro
OS Windows 10 Pro for Workstation Plus(64bit)
CPU インテル® Xeon® Bronze 3104 プロセッサー
メモリ 8GB
グラフィックス NVIDIA Quadro P400 2GB
ストレージ 500GB

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リアルタイム8Kグラフィクス、8K映像編集はいかにして実現されているのか?
HP Z8 G4 Workstationが支える最先端の映像制作環境をご紹介します。

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