最新テクノロジー活用研究 次世代ダイレクトメールプロジェクト実践例ご紹介 最新テクノロジー活用研究 次世代ダイレクトメールプロジェクト実践例ご紹介

DMを再定義しようと始まった日本HPの次世代DMプロジェクト。DMはメッセ―ジを伝えたりレスポンスを期待するだけのものではなく、体験の創造とエンゲージメントを強化する施策だとプロジェクト責任者は語ります。プロジェクトをOne Teamとして推進した凸版印刷さまをゲストに招いて構成した約50分のアーカイブ動画です。

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ライブ番組配信中にチャットで寄せられた質問に対してゲストとして
参加したメンバーからの回答を記述しました。

視聴者様からのご質問

Q

クリエイティブ側が施策全体を理解することが難しいと感じています。どのようにしていけばよいでしょうか?

まずはプランニングの初期段階における参加をお勧めします。今回のオンライン配信事例ではワークショップという形式を推奨していましたが、そこまでいかなくても上流工程でできる限りクリエイターの参加を推奨します。

Q

紙から如何にWebに誘導できるか(トラッキングできるか)どうかが大事ですよね。仮にユニークQRコードを配置したところで、興味を持つ内容かどうかに左右されると思います。このあたり、コンテンツ内容も重要と思いますが……。

コンテンツの内容はもちろん大切です。これも上流工程で顧客インサイトをしっかりとらえていればメッセージはおのずとハッキリしてくるはずだと思います。また、それをどう伝えていくかは体験創造の価値になると思います。まずは顧客インサイトから伝えていかなければならないメッセージをしっかり設定し、そのうえでデジタルとフィジカルを融合させながらそれを伝えていく工夫をしていくことが重要と思います。

Q

でも上司はいつも点の結果を細かく聞いてきます。非常にストレスです。

どんな組織でも似たような形が多いと思います。常にコミュニケーションをすることが大切ですが、ビジョンを共有しておくことも重要かと思います。日々の対策としてはダッシュボードをつくり、そこをみれば日々のKPIについては共有できているという状況をつくるのはいかがでしょうか?本質的な解決策ではありませんが、上司の方の不安も少しは解消されるのでないでしょうか?

Q

パーソナライズするための運用が大変そう……。

運用工数が増えるのは確かです。そこでかかるコストはROIを大きくすることで解消されることが必須となります。パーソナライズすることによるリターンの大きさをきちんと設計し、それをもとに単価設定を見直す、増える工数を吸収できる計画にしていくことが必要かと思います。

Q

B2CとB2Bの場合のそれぞれの難しさはどのように違ってきますか?

B2Bは判断プロセスがB2Cに比べて複雑、かつ多岐に渡ることが大きな違いかと思います。顧客インサイトの発掘においても複数の人や部署のことを考え、計画の中で可視化していくことが重要です。一方でB2Cはよりマーケットが広く、ターゲティングとチャネルがより重要になります。こういったB2BとB2Cの違いはあるものの、顧客の心をとらえ、それをどう動かし、購入やサインアップに結び付けていくのかというシナリオづくりに違いはないものと思います。

Q

ワンチーム、それが新しいカタチのパートナーですよね。

全体的に縮小する成熟マーケットの中で、イノベーションを起こしていくにはひとつの価値観ではない多様化されたメンバー構成と協働力が必須といわれています。また、短時間で目標を達成したり、短サイクルでPDCAをまわしていくことを考えた際にも従来の発注者、受注者の枠を飛び越えたOne Teamづくりが必須であることは明らかです。どうかこれまでの壁を打ち壊しながら目標が共通化され言いたいことが言えるOne Teamづくりを目指していただけるよう願っています。

SPEAKERS

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凸版印刷株式会社
情報コミュニケーション事業本部 情報デザイン事業部
トッパンアイデアセンター
マーケティング本部 デジタルプロモーション企画部 部長
村田 高章

凸版印刷(株)入社後はクレジットカード会社を中心に金融機関のCRM戦略におけるDMシナリオ設計から企画・デザインディレクションを担当。5年間の上海駐在ではWeibo、WeChatなど中国SNSと連携したデジタルプロモーションを始め中国ベンチャー企業との協業を推進。帰国後はリアル接点における新しいテクノロジーを駆使したCX戦略構築・実行支援部隊を率いる。

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凸版印刷株式会社
情報コミュニケーション事業本部 情報デザイン事業部
トッパンアイデアセンター
マーケティング本部 デジタルプロモーション企画部 3T ディレクター
栗原 正博

凸版印刷(株)入社後、クリエイティブ本部で幅広い業界のDM、リーフレット、WEB、アプリ、動画の企画・デザインのディレクションに携わる。2017年には国際アワードのCLIO HEALTHでデザイン部門でブロンズを受賞。現在、マーケティング本部デジタルプロモーション企画部へ異動し、リアルとデジタル両方におけるプロモーションの全体設計から制作物に至るまでのディレクションを行っている。

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株式会社 日本HP
パーソナルシステムズ事業本部
コマーシャルマーケティング部 部長
甲斐 博一

マーケティング職20年。B2C、B2Bの特徴を活かす独自のマーケティング施策を実施。eコマースビジネス開発により、ブランド開発からコンバージョンまで、フルファネルの設計と評価を経験。得た知見をもとに、アフターデジタルにおける体験の時代のマーケティングアウトプットを追求中。AIのマーケティング活用や産学連携の活用法にも取り組む。

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MC
須貝 茉彩